日本の教育と勉強の歴史 

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義務教育はなく民間任せの江戸時代の教育

江戸時代には義務教育制度はなく、武家の子も庶民の子も教育においては民間任せでした。武家や庶民の子の多くが寺子屋などで教育を受け、読み書き算盤を勉強していました。身近な寺で住職から学ぶという形態からか、識字率はかなり高く、農村部を除くと90%という推測結果もあります。幕末の識字率は世界一といわれています。しかし、農村部は貧しい家の子が多く、寺子屋で勉強できるのは豪農の家の子や庄屋の家の子などで、限られていました。
文字を習うといっても、今のように紙を豊富に使うわけにはいきません。「石盤」やお盆の上に砂を張り、文字の勉強をしていました。最初は、いろは四十八文字の読み書きを勉強し、文字の意味、数字を教えられ、短い文章の読書きかたや手紙文、商用の送り状、請取状などの実用的な文章を学びました。
寺子屋で勉強をする年齢は、職人の親方に弟子入りしたり、商家へ奉公で働き始めるまでの期間ですので、男子が十二、三歳、女子は十三、四歳までだったようです。寺子屋での勉強の後、女子は裁縫所で縫い物を習ったり、武家や大店に女中奉公に出て、そこの家で働きながら、厳しく躾けてもらうことも多かったようです。全ての奉公先の主人が全てではないのですが、奉公で預かった子を立派に躾けるという気風があったっようです。


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